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埼玉)シニア世代が空き家改修、学童保育所に変身 本庄

 子育て支援が十分に行き届かない一方で、住民の高齢化や中心市街地の空洞化は進む――。どこの町も抱えているこうした問題を一挙に解決しようと、本庄市にある学童保育所が独自の試みに挑んでいる。シニア世代の力で空き家をよみがえらせ、子どもたちの居場所にするというものだ。

 本庄市中心部にある住宅の庭先に、60~70代のシニア世代の元気な声が響く。長年空き家になっていた家と庭を改修し、学童保育所に変身させるというのだ。「子どもがつまずくから、この石はどけた方がいいな」。子どもの使い勝手を考えて意見を交わしながら、手際よく作業が進む。

 作業をする4人はいずれも市内在住で、一線を退いて時間に余裕のある人たちだ。作業にはボランティアで参加している。声を掛けたのが、昨年から学童保育を始めた飯島紳太郎さん(32)。実家の一室で開業したところ、他の学童保育所から「満員」で断られたという入所希望世帯が多かったことから、空き家の活用を思い付いたという。

 空き家は築40年以上。約10年前に住人が亡くなり、庭はジャングルのように荒れ、建物も老朽化が進んでいた。近所からは「ゴミの投棄や火事が心配」という心配の声も出ていた。飯島さんは昨年夏、空き家を相続した住人の親類に「管理するので貸してほしい」と相談し、了解を得た。

 だが荒れ放題の状況に、飯島さん1人ではなすすべがない。そこで知り合ったのが市内に住むシニアの皆さん。「子どもたちのために力を貸してほしい」と頼み込んだ。宮里充子さん(68)は「最初はよく分からなかったけど、飯島さんの熱意と、自分たちの力が活用できると思い引き受けた」という。

 そこからは話が早かった。夫の和宏さん(73)が建築や造園に心得のある知人に声をかけ、作業は急ピッチで進んだ。庭は日本庭園だった昔の面影を取り戻し、シロアリに食われた床や柱の修理も終えた。空き家はこの春、無事に学童保育所に生まれ変わり、約20人の子どもを迎えて船出した。

 飯島さんは「シニア世代の能力やたくましさに驚いた」と言う。庭の作業などを担当した坂本邦彦さん(72)は「持て余していた時間を活用できた」。家の修理を手がけた井上光雄さん(63)も「人のために自分の力を生かせるのは、やっぱり楽しいね」と充実した表情を見せる。開業後も木工細工の教室など、メンバーそれぞれが得意な分野を生かして子どもたちの「先生役」を担うという。

 市内中心部では住民の高齢化で放置された空き家が増え、倒壊や火災の危険性が指摘されている。一方で元気な高齢者に地域でどう活躍してもらうかも課題だ。飯島さんは「各世代で協力して社会問題を解決する一つのモデルケースになれば」と期待する。

http://digital.asahi.com/articles/ASG2D4KFBG2DUTNB01F.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG2D4KFBG2DUTNB01F

2014/03/06 業界ニュース   enraku
タグ:学童保育 , 貸家