共働きやひとり親家庭の小学生を放課後に空き教室などで預かる「学童保育(放課後児童クラブ)」の指導員養成に向けたシンポジウムが16日、岡山市北区庭瀬の中国学園大で開かれ、日本放課後児童指導員協会理事長で岡山大大学院教育学研究科の住野好久教授が基調講演した。
住野教授は「放課後の子どもたちの生活を支えるために」と題して話し、家庭内でゲームをして過ごす子どもが多い半面、1990年ごろから共稼ぎ夫婦が増え、「放課後の子どもの面倒をみる親が少なくなっている」と指摘。「遊びこそが学びにつながる源。学童保育の指導員は保育士と同様に質の高い専門性を持つべきであり、今後、指導員の資格取得の動きが広がってほしい」と望んだ。
中国学園大子ども学部が、全国で2番目となる指導員養成課程を昨春設けたことを受け、開催。学生や同クラブ運営者ら約100人が聴講し、現役指導員らによるパネルディスカッションもあった。
山陽新聞 2014年3月16日
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2014031619491625/