【市貝】地域に根付いた子育て世代の支援を目指し、町内の4人の主婦がNPO法人「いちかい子育てネット 羽ばたき」(水沼桂子理事長)を立ち上げた。子育て関連団体のNPO法人としては町内で初めて。4月から活動拠点(本部)を旧小貝中央小に置き、子育てサロンのほか、交流イベントや学童保育など活動を本格化させていく予定だ。
「羽ばたき」設立の中心になったのは副理事長を務める赤羽の元幼稚園教諭永島朋子さん(35)。永島さんは子育て時に味わった孤独感から5年前、町保健福祉センターで0歳児から親子で集える子育てサロン「ポッポひろば」を始めた。現在も主婦ら7人で毎週水曜日、子どもの遊びや母親向けパン作り教室などを行っている。
利用者が40組ほどに増え、「ボランティアで活動を継続していくには限界を感じるようになった」と永島さん。「より地域に根付いた活動を責任を持って継続したい」と、町の主任児童民生員の水沼理事長らの協力を得て昨年末NPO法人化した。
4月以降、(1)子育てサロンを本部でも開き2カ所に拡大(2)おやつや宿題の見守りなどの学童保育(3)自然環境を学ぶ散歩や親子ヨガ、料理教室などのイベント(4)乳児から高齢者まで多世代交流を促す事業-などを計画している。現在、運営協力者の正会員も13人に増え、順調にスタートが切れそうだという。
利用会員の年会費は1家族1千円。正、賛助会員を募っている。
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